僕の父親はコックリさん
 ふたりおも本気で心配している。
「夢でも幻覚でもないよ。本当にあったことなんだ」
「まだ夢を見てるみたいだな。帰って安め」
 洸平はもう話はないとでも言うように手をひらひらと振って克彦に帰宅を促す。隣の正雄もうんうんと頷いて自分の机に戻ろうとする。
 克彦はそんな正雄の襟首を掴んで引き止めた。
「なんだよ、夢うつつ野郎」
 後ろから首を閉められるような形になった正雄が仏頂面で振り返る。
「これを見ろ!」
 黄門様の紋所よろしく突き出したのはスマホだった。
「スマホがどうかしたのか」
「よく見て」
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