口説いてんの?
「落ち着かない?」
凪斗は、部屋を見渡した。
「いえ。可愛い部屋よりは落ち着きます。
でも、薫さんらしいですね」
「似合わないから・・・可愛い系。
座ってて、コップ持ってくる」
薫子がキッチンに行くと
母親が近付いてきた。
「若いねぇ?」
母親は上目遣いでにやけていた。
「何、その顔?エロババァ。
凪斗は、まだ19歳なの。
私と4歳も違うんだからぁ」
「あっ、そう、残念ねぇ」
母親は、ヘヘッ!と笑って
飲みかけのマグカップに手を伸ばした。
私の母親は精神的に若いというか
男を連れて来るといつも冷やかす。
俊也が来た時も同じ台詞を言ったので
彼は笑い転げていた。
みんな、面白いお母さんだ、と
喜んでくれる。