どちらの正義が正しいか? ~『“元”連立コンビ』は学園の平和をまもりたい~


「蓮、無事か!?」
「律、終わったのか?」

あらわれたのは、胸ポケットに赤色と青色の勲章をつけている男子生徒だ。
生徒会役員は青色、風紀委員会役員は赤色の勲章を身に着けることになっている。

だからおれの胸ポケットには赤色の勲章がついているし、律の胸ポケットにつけられているのは……青色の勲章だ。

やってきたのは、風紀委員会の副会長である石井先輩と、生徒会副会長の風間先輩だった。
反対方向からやってきた二人は、顔を見合わせるとピタリと動きを止めて、ピリピリした空気をかもし出す。

「……おやおや、クソ真面目な風紀委員会の、副会長殿じゃないですか」
「ああ、そちらはクソ不真面目な生徒会の副会長さんですね。相変わらずちゃらついた格好をしているんですね」
「これはおしゃれっていうんですよ? そっちこそ、いつも堅苦しくて、見ているこっちが息苦しくなりそうなんですが」
「これが正しい制服の着方ですから」
「あー、考え方が古いんだよなぁ」

――ああ、また始まってしまった。

風紀委員会と生徒会は、仲があまりよろしくない。
特に、風紀委員会の副会長である石井先輩と、生徒会副会長の風間先輩は、顔を合わせるたびにこうしていがみ合っている。

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