傲慢すぎる警視に衛られて愛される
気づいた時には温かい胸の中にいた。

スマホを持った手がだらりと下がる。

雨の音だけが激しく響いた。


「逢坂……さん?」


気が付いた時には逢坂の胸の中にいた。


「なん……で……」


逢坂の心臓の音が聞こえた。


『もしもし? 愛? どうしたの? 愛!?』


スマホから美憂の声がした。

逢坂が呆然とした愛からスマホを奪い取る。


「ご無沙汰しております。上司の逢坂です。彼女は確保したので心配しないでください」

『逢坂さん!?』


美憂の驚く声が微かに聞こえた。


「ご心配おかけして申し訳ございません。後程、連絡させます」

『は、はい!』


逢坂は美憂との通話を切った。

愛は身体をゆっくりは離して逢坂を見る。

「なんて顔してんだ」

「なんで?」

「今日は質問ばかりだな」
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