君が照らす人生は、いつだって温かい
第一話
なんだから
目覚ましが鳴る三分前に目が覚めた。
枕元のスマホの画面は、
六時二十七分を示している。
あと三分、目を閉じてやり過ごすか、
それとも起きてしまうか。
私はしばらく天井を見つめて、
それから布団をはねのけた。
この家で『ぎりぎりまで寝ている』という選択肢は、あまり賢くない。
ドアを開けると、
廊下にもう味噌汁の匂いが流れていた。