君が照らす人生は、いつだって温かい



布団に入って、天井を見上げる。

まぶたを閉じると、
昼間の光景が何度も再生された。

四番の背中。

伸びる腕。

落ちてくるボールをつかむ指先。

汗に濡れた顔が、
ふいにあの夜の暗闇の中の横顔と重なる。

川沿いの道。

冷たい風。

『今日まで頑張ってきた君の人生に対して失礼じゃない?』という声。

あのとき、
私はあの人の顔をちゃんと見ていない。


涙でぼやけていたし、
俯いていたし、なにより見る勇気がなかった。

でも、声だけははっきり覚えている。

今日体育館で聞いた、
コートの中から仲間に飛ばす声。

『ナイスショット!』とか『ディフェンス!』、
『切り替え!』とか。

そのどれもが、
あの夜の言葉と同じ温度を持っている気がした。



「……まさかね」



布団の中で、小さく笑う。
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