君が照らす人生は、いつだって温かい
「で、バンド名どうする?」
「そこから?」
あまりに大きなテーマに、頭が追いつかない。
「〝犬〟とか」
「短いしダサい」
「“世界一”とか」
「プレッシャー強すぎ」
わいわい騒いでいるときだった。
「そういえばさ」
瑠奈が、
ベースのストラップを調整しながら言う。
「美由紀さんって、春日井先輩と付き合ってるの?」
「は?」
スティックが、手から落ちそうになる。
「ちょ、何その質問」
「いや、だって、いつも春日井先輩の近くにいるし、怪我のときも真っ先に駆け寄ってたし」
確かに、そう見える。
私も、どこかでその可能性を考えていた。
「バスケ部のマネージャーで、春日井先輩のこと支えてて。これでもし〝好きじゃないです〟って言われたら、漫画的には嘘だろって思うじゃん」
「漫画基準で話さないでくれる?」
美由紀さんは、深いため息をつく。