君が照らす人生は、いつだって温かい
「自分で書いて歌ってみて、どうだった?」
「どう、って」
「歌詞」
電車の走行音の合間を縫うように、
その問いが落ちてきた。
言葉を選ぶ。
「怖かったです」
「うん」
「〝今日まで生きてきたんだよ〟って、自分で書いて自分で言うの、なんか図々しい気がして」
「図々しくていいんじゃない?」
春日井先輩は、窓の外を見ながら言う。
「だって事実でしょ。〝今日まで生きてきた〟のは」
「まあ、そうですけど」
「しかもさ」
少し笑う。
「それ、俺が最初に言ったやつだから」
「著作権主張しないでください」
「だって、発言者にロイヤリティないの?」
「払うとしたら、コーラ一本分くらいです」
「安っ」
笑い合う。
でも、心の奥ではちゃんと感じていた。
――この人が言ってくれた言葉を、
自分の歌にしてよかった。