君が照らす人生は、いつだって温かい
「じゃあ、この先もさ」
慎重に言葉を選ぶように、続ける。
「俺の人生も、山谷さんの人生も、どう転ぶか分かんないけど」
「はい」
「できれば、〝あったかいほう〟に進んでいけるように、たまにこうやって一緒にステージ立とう」
その提案は、告白よりもずっと、胸を打った。
「……はい」
それが、どんな約束になるのかは、
まだ分からない。
でも、
『この人と一緒なら、自分の人生も誰かの人生も、少しは照らせるかもしれない』と、
本気で思えた。
体育館のほうから、
次のステージの歓声が聞こえてくる。
夕焼けの下、
ギターケースとマイクスタンドを挟んで座る二人。
その距離は、昨日までより、
ほんの少しだけ近かった。