君が照らす人生は、いつだって温かい
「……お願いします」
情けないくらい、すぐに言葉が出た。
「私も」
鼻をすすりながら、なんとか続ける。
「先輩の人生が、好きです」
自分でも、びっくりするくらい素直な言葉だった。
「バスケしてるときも、ギター弾いてるときも、ソロで〝あっ〟って言ってるときも」
先輩が、思わず吹き出す。
「〝あっ〟込みなんだ」
「込みです」
泣きながら笑う自分がおかしくて、余計に涙が出る。
「失敗して、迷って、ぐちゃぐちゃになってるときも、それでもちゃんと前に行こうとしてる先輩の人生が、好きです」
息を吸い込む。
「だから、これから先、先輩が〝俺の人生終わったわ〟って言うたびに、〝今日まで生きてきたんだよって自分で言ったくせに〟って隣でツッコませてください」
「それ、けっこう手厳しいな」
「お互い様です」
笑い合う。
涙は止まらないのに、心のどこかで、
やっと『スタート地点』に立てた気がした。