2度目の初恋、始めます♡

プロローグ

 私には忘れられない初恋がある。
 
 ──神崎蒼。

 私の心を奪った相手。

 どういうところが好きかはわからない。
 
 別に特別なことをされたわけじゃないし、特別なことをしたわけでもない。

 ただただ、蒼の全てに惹かれただけ。

 私のものにしたいって、蒼のものになりたいって思っただけ。

 恋心なんてそんなものだから。
 
 
 小5の3月。
 
【好きです。付き合ってください】

 そんな一生懸命、何度も書き直した手紙を渡した。

 でも「いいよ」とか「うん」とかいう返事はなくて、ただただ「ありがとう、ごめんね……」と呟かれるだけだった。

 その時に察した。察したくなかった。

 ダメだったんだと。

 私は振られるならはっきりって欲しかった。

 じゃないと、じゃないともっと苦しくなるから。
 
  
 1年後の卒業まであと4ヶ月となったある日。

 私は友達から「神崎くんの好きな人、ひよりちゃんらしいよ」と聞いた。

 いろんな女子からモテモテの彼と両想いだなんて……。

(本当なのかな……?)

 しかし、スポーツも勉強も一流の彼は、中学受験しちゃうし。
 受かっちゃうし。
 
 私の心にはもう一度告白したい気持ちとまた振られるのが怖い気持ちが共存していた。
 
(もし、告白しなかったらもう会えないかもしれない。付き合うことができるなら……)

(でも、また振られたらどうする?もう立ち直れないよ……)
 
 最後には、恐怖心が勝ってしまい、告白はできなかった。

 最後の最後まで‘‘友達’’でしかいられなかった。
 
 もうだめ……。

 
 中学生になった私は、恋愛から身を引いて、部活──大好きな水泳に集中してた。
 
 けれど、どれだけ時間が経っても、私の記憶から消えることはない。

 ごく普通のなんでもない時間に、ふと思い出す時がある。

 あのくしゃりと笑う笑顔。

 しょうもない会話。

(もう忘れよう)

 そう思ってた。
 
 
 なのに──。

 道端で久しぶりに彼と再会できて。
 しかも急にメッセージアプリもつなげることになっちゃった!

 できるだけ忘れようとしてたのに、急に再開して、また距離が縮まっちゃうっ。
 
 これって、もしや初恋の続き──2度目の初恋だったりして。

 私、まだ蒼のこと好きでいてもいいかな……?

 しかも蒼もまだ、私のことが好きらしい。
 
 絶対に次こそは、実らせってやるんだから……!
 
 
 文系才女の主人公×秀才の彼の2度目の初恋。

 はちゃめちゃな中学生活+幸せな日々。
 
 でも、意地悪なライバルも登場したり、大っ嫌いな元カレに、その今カノも登場しちゃって……⁉︎

 
 私の恋、どうなっちゃうの……⁉︎
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