台本通りの恋はしない!―仕組まれた恋リアで、本気で恋しちゃダメですか?―

「ルール説明をします!
男子メンバーでジェンガで真剣勝負をします。
崩したら脱落。3回戦して、勝ち抜いた人から順に好きな女子を誘えます」

今日は紫苑が、そのまま進行を引き受けるらしい。
進行カードを片手に話し続ける。


そんな大事なバトルをなぜジェンガ。
絵面、地味じゃない?


なんで心の中は冷めてても、顔はきゃぴきゃぴのにっこにこ。
「がんば♡」って片足まで跳ね上げておいた。


ちなみに、まだ全員いつもの制服衣装。
浴衣はお祭り会場でのファーストミートまでお楽しみ、だそうな。


「しかも!優勝者には、花火を好きな人と2人きりで見られる特別なデートスポットをプレゼント!
……わ、これは気合い入るね」

説明を終えた紫苑が、思わず溢したように感想を呟いた。

「っしゃ、ひよりー!見とけー!」
「焦るな陸。まだペアどうなるかわからないから」

大はしゃぎで拳を突き上げた陸を、隣の大和が呆れながら嗜める。


(……なんて、本当はわかってるんでしょ?)


素知らぬ顔で盛り上がる男子達を、順番に眺めていく。


花火大会、なんてロマンチックなイベント。

仕込みがないわけがない。
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