台本通りの恋はしない!―仕組まれた恋リアで、本気で恋しちゃダメですか?―
「ええーっ瑠奈だけっ!?
みんな、そんな簡単に好きな人を諦めちゃうのぉ!?」
――簡単じゃないよ。
きっとすごく苦しんで苦しんで、
それでも最後には、好きな人の幸せを願うんだよ。
“瑠奈”の言葉に自分で反論して、頭と心がバラバラになる。
いいなぁ、“瑠奈”は。
何のしがらみもなく、自分の恋を貫ける。
これが普通の恋愛だったら、きっと私もそうしたかった。
「第三十問:」
心の中が深く沈む前に、最後の質問が提示される。
「好きな人にはありのままでいたい?カッコつけたい?」
5 4 ……
間髪入れずに短すぎるカウントダウンが始まる。
「うえー!どっちだ!?」
なんて、陸の慌てる声が他人事のように聞こえる。
凹んだ心に、“瑠奈”が入り込む余地はなくて。
私は“私”の反射で、左側に走っていた。