台本通りの恋はしない!―仕組まれた恋リアで、本気で恋しちゃダメですか?―
温い真っ暗闇の中で抱き合いながら、爽真がハッとした顔をする。

「瑠奈のこと1番心配してた。
最終日に全員と連絡先交換して、瑠奈にも共有しろって――……」

爽真の腕の中できょとんとして話を聞いている私を見下ろして、爽真が渋い顔になる。


「……女子の分しか、教えないから」

「なにそれ。別にいいけど、グルチャとかできたら普通にわかるくない?」

「……。それでも」

バツが悪そうな顔に、肩を揺らす。


いつのまにか、時刻は深夜0時を回っている。

台本のない私たちの恋は誰にも見えない世界の端っこで、今始まった。



ねぇ、爽真。

これから2人で、どんな思い出を重ねようか。
――考えただけで、わくわくするね。






台本通りの恋はしない!【完】
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