銀白虎

虎丸とおにーさん





文化祭が終わってから、あの賑やかさはなくなり、静かで平穏な日々か続いている。


文化祭が終わってしまうと、もう1ヵ月もなく、期末テストが迫っている為、クラスは自然とテスト勉強ムードだ。


ウチの学校は、みんなカラフルな頭をしているが、偏差値はそれほど悪くない。


「あぁぁぁぁあ!!」

そう叫んで、シャーペンを投げ捨てたのは亜美。


「無理!無理!わからない~!!」


…まぁ、亜美はあまりいい方ではないけれど。


今は数学で手こずっているらしい…。



「あすか~。わかんないよぉ!」


そうやってすがり付き、助けを求められたのは何度目だろう。


…ていうか、5分前にも助けを求められた気がする。


仕方なく教えてあげると、あ!そっか!って、カリカリと書き出す。




元気と言えば、元気な亜美。




< 168 / 589 >

この作品をシェア

pagetop