10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!
ニッコリ笑うヒロくん。
「ただいま」
あたしも、微笑み返す。
「行こうか」
「うん」
ヒロくんと肩を並べて、和馬くんのあとを追った。
小さな橋を渡って
小さな駅の前を通って
小さな商店街を歩いた。
10年前と、殆ど変わっていない景色。
「あ〜、この駄菓子屋さん懐かしい」
木造の古い建物。
お店の前の3種類のガチャガチャ。
さすがに中身は変わっているけど、ポケットの中のお小遣を確認しては、よくガチャガチャを回してたっけ。
「柏木、これ好きだったもんね」
「ヒロくん、覚えてる?ここの前を通る度に、ガチャガチャしてたよね」
「覚えてるよ。柏木のお小遣が足りなかった時は、俺らのを必死でかき集めてたから」
「う……そういえば、そういうこともあったよね。ごめんね。 みんなも欲しいものあっただろうに」
俯き加減に言った。
「いいんだよ。俺らがしたくてしてたことだから」
「え?」
「柏木の喜ぶ顔が見たくてさ、子供ながらに、必死だった」