猛烈一途なあたしに堕ちろっ!~素っ気ない君に届け私の想い~
あたしがニコニコといつも通り空くんの隣を歩いているとチラリとあたしを見た空くんが
「てか吉岡さん隣歩くなら歩道側歩いてもらっていいですか?」
「え?」
とキョトンとするあたしに
「危なっかしいんで」
と言うと腕を掴みあたしを歩道側に移動させると、空くんが車道側を歩き出した。
ううう!優しい!!見た!?いつもさり気なく優しいんだよね〜!!好きがとまんない!
「空くんってなんだかんだ優しいよね〜」
とご機嫌なあたしに
「どーですかね」
と興味なさそうに返事する。
「他の女の子に優しくしないでね?」
なんて言ってしまうあたしに
「そもそも吉岡さん以外と話す女子がいないんで、どーすかね」
といつも通り無表情で答える空くん。
そんなこと言ってるけどたぶん高校生になった空くんはこれからすごいモテる。これはあたしの確かな確信だ。
「これから先は分からないよ。きっとあたしだけの空くんではなくなるよ」
と悲しそうなあたしに少し目を見開く空くんが
「元々吉岡さんのではないですけど…まぁ、どーですかね」
といつも通りの何を考えているか分からない顔をして呟いた。