四白眼の隣人
引っ越し当日、隣人が住む二〇二号室に出向くと、五十がらみの男がドアから現れた。四白眼をじっとこちらに向けるその男に薄気味悪さを感じた私は、挨拶もそこそこに、足早にその場を退去。深夜三時、突如として部屋のチャイムが鳴った。鬼気迫るほどの連打の応酬に身も心も震え上がりながら、意を決しベッドから起き上がる。玄関のドアスコープを覗く。誰も映っていない小さなレンズに、やがて充血した四白眼がぬるりと現れた。
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