Please let me hear your voice-君の声を聴かせてー
夕陽がゆっくりと沈んでいき、街の灯りがぽつりぽつりと灯り始めていた。
再会の余韻がまだ胸の奥に静かに残っていた。
いつかは琉生に愛生のことを話さなければならない。
でも、いつ会わせるべきか悩んでいた。
琉生の待ち合わせに一緒に連れて行こうとしたが、まだ戸惑いは消えていなかった。
「ママ、おでかけ?どこいくの?」
柚歩は愛生の手を握ったまま、どうすればいいか悩んでいた。
そこに1通のメッセージが届いた。
『柚歩、愛生のこと悩んでるなら、愛生に兄さんを会わさない方がいいんじゃないか?
でも、決めるのは柚歩だから……』
久遠の言葉に、胸の奥が静かに動いた。
「今日は、愛生に会って欲しい人がいる」
柚歩は愛生に目線を合わせて話した。
三年間の沈黙がほどけたばかりの空気は、触れれば壊れてしまいそうなほど繊細で、
でも確かにそこに温度があった。
愛生が柚歩の手をぎゅっと握った。
その小さな指先は震えていなくて、ただ“初めて見る光”に触れようとする子どものまっすぐさだけがあった。
「……だれ……?」
その声は怯えでもなく、好奇心でもなく、
ただ世界に新しく現れた何かを確かめるような柔らかさだった。
再会の余韻がまだ胸の奥に静かに残っていた。
いつかは琉生に愛生のことを話さなければならない。
でも、いつ会わせるべきか悩んでいた。
琉生の待ち合わせに一緒に連れて行こうとしたが、まだ戸惑いは消えていなかった。
「ママ、おでかけ?どこいくの?」
柚歩は愛生の手を握ったまま、どうすればいいか悩んでいた。
そこに1通のメッセージが届いた。
『柚歩、愛生のこと悩んでるなら、愛生に兄さんを会わさない方がいいんじゃないか?
でも、決めるのは柚歩だから……』
久遠の言葉に、胸の奥が静かに動いた。
「今日は、愛生に会って欲しい人がいる」
柚歩は愛生に目線を合わせて話した。
三年間の沈黙がほどけたばかりの空気は、触れれば壊れてしまいそうなほど繊細で、
でも確かにそこに温度があった。
愛生が柚歩の手をぎゅっと握った。
その小さな指先は震えていなくて、ただ“初めて見る光”に触れようとする子どものまっすぐさだけがあった。
「……だれ……?」
その声は怯えでもなく、好奇心でもなく、
ただ世界に新しく現れた何かを確かめるような柔らかさだった。