杉の木
「じいちゃん、最期に、してほしいことはある?」
「儂を、裏山の、杉にしておくれ」
「わかったよ。だから、もう少しだけ…。」
じいちゃんは死んでしまった。煙が白く立ち昇った。煙にじいちゃんは居ない。太い幹、剥がれかかる木の皮。僕はじいちゃんの骨を撒く。
幹を接ぐように、じいちゃんの顔を縛り付けた。口角を指で持ち上げる。様になっている気がする。これでじいちゃんも木になれたのかな。口角が垂れ下がった。
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