十三枚の手紙
一日一通、たった一文字だけ書かれた手紙が机の中に届くようになった。手紙は八日間かけてようやく一つの文章になった。ズットスキデシタ。なぜ過去形なのかが気になるところではあるが悪い気はしない。八日目以降も手紙は続いた。卒業式の日、十三枚目が届いたところで差出人が判明することになる。アオイハル──蒼井春。それは昨年四月、いじめを苦に校舎の屋上から身を投げ出し、桜の木の下で絶命した生徒の名前だった。
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