最後まで読まないで

電子レンジ

夜食に冷凍ドリアを食べようと、電子レンジに入れた。箱には「五百ワットで五分」と書いてある。スタートボタンを押し、庫内をぼんやり見つめる。残り時間が三分、二分と減っていく。しかし、一分を切ったところで、タイマーの数字が急に増え始めた。五分、十分、六十分。驚いて停止ボタンを押そうとしたが、指が動かない。ガラス越しに映る私の顔は、すでに深いシワだらけの老人になっていた。
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