最後まで読まないで

寝癖

毎朝、妹の頑固な寝癖を直してあげるのは私の役目だ。「またこんなに絡まってる」と笑いながら、私はブラシで丁寧に髪をとかす。後頭部の下あたりが、いつも鳥の巣のように複雑に絡み合っているのだ。ある朝、いつものように絡まった髪をほどいていると、髪の奥から小さく丸められたメモ用紙が出てきた。開くと『いつも綺麗にしてくれてありがとう』と書かれている。それは妹の字ではなかった。
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