雪音だけのライブハウス(リメイク)
私が歌うのは…大勢のお客さんのためでも、大きなステージに立つためでもない。



―― そのたった1人に届けたくて… ――



ドンドン!ドンドン!

スタッフ
『Airuさん!緊急のご連絡です!Airuさんのお母さまから!』

愛祈琉
「お母さんから…ですか?」

スタッフ
『はい、Airuさんのスマホに連絡しても出ないから、と。』

私のスマホを見ると、お母さんから何件もの不在着信が入っていた。

プルルル、プルルル、

愛祈琉
「あ、お母さん…出れなくてごめん。」

元香
『…愛祈琉、ライブ中に悪いね。』

愛祈琉
「ううん…それよりどうしたの?」

元香
『…この後、予定あるんでしょ?打ち上げとか。』

愛祈琉
「打ち上げには行かないつもりだよ。」

元香
『…そう…なら病院に寄って、顔を見せてあげて。』

愛祈琉
「え…?それってどういう…?」

元香
『……。』

愛祈琉
「まさか…修児くんが…?!」
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