不自由マリッジ
「改めて、お誕生日おめでとう。小夜ちゃん、どんなものが好きか言ってくれないから何がほしいかわからなくて、いっぱい買っちゃった」

「あ、ありがとうございます……」

とりあえずお礼を言う。嬉しさよりも戸惑いの方が勝ってるけど。蓮司さんは嬉しそうだ。

「あとでプレゼント見てほしいな〜。あっ、お腹空いてるよね?ご飯食べよっか」

蓮司さんは私の手を引き、食堂へと連れていく。私が誕生日だからか、夕食はいつもよりどこか豪華だ。去年の誕生日までは、豪華な夕食を食べるのも楽しみだったんだけど、今年は違う。味があんまりわからない。

「おいしいね」

蓮司さんがそう言い、私は曖昧に頷く。半年前からずっと高校生なのに結婚の話をされ続け、心はどこか疲れていた。

夕食を食べ終え、私が席を立とうとすると、蓮司さんが私を止める。

「小夜ちゃん、バースデーケーキあるよ」

「……いりません」

「ロウソクだけでも消したら?せっかくの誕生日なんだし」
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