星降る夜に、あの日のキスをもう一度
「そうですね。もう少し試行が必要ですけど、うまく製品化したら売れるでしょうね」
これで例えアンジェラが戻らなくても、グレンたちの生活は安泰だと安堵する。ドランベルの事業はうまくいっているけれど、当主交代の時は毎度色々あるのだ。
(瓢箪から駒とはいえラッキーだったわ)
「ドランベルと旦那様の所。それからヴィクトリアの所の共同事業にしたら、安定的な事業になりそう」
三家はそれぞれ異なる分野の事業だが、その分世界的に広がる事業を想像してふふっと笑って見せると、コンラッドは驚いたように目をしばたく。
「ですがこれは、貴女のものだ」
「あら。譲るのではなく協力をするのですよ。これは仕事です。嫌ですか?」
「まさか。喜んで手を組ませてもらいます」
エドガーが小さく口笛を吹き、社長の顔をしたコンラッドが強く頷く。
彼とグレンならうまくやってくれるだろう。
彼が暁の狼だったことは、グレンたちにも教えておいた方がいいかもしれない。
「まあ、それにはまず、向こうに旦那様たちが帰ることが先決ですけど。――残った材料でもう一枚同じものを作れそうですね」
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※アンジェラの作った通信システムは、どちらかと言えばFAXでしょうか。
でも前世、21世紀の日本に生まれて自宅にFAXがなかったアンジェラは、入院生活が長かったこともあってメッセージイコール、メールやメッセージアプリという発想になるのでした。
(参考文献・「テレビの秘密、ファックスの謎(竹内均 編)」)