今日はここまで、ここから一緒に〜君と作る未来〜
SNSでは、
『あのライトかわいい』『あの夫婦にぴったり』『〝一人じゃないよ〟って思えるキッチン欲しい』といった投稿が次々と上がる。
受注数は、目に見えて伸び始めた。
だが、シェア一位の座には、まだ届かない。
「TOHOの勢いが、やはり強いですね」
営業部の報告は、冷静だった。
「暁の新シリーズは順調に伸びていますが、シェア一位までは、あと数ポイント足りません」
社内には、微妙な空気が漂い始める。
「ここまでやっても、一位は無理なのか」
「〝坊ちゃんプロジェクト〟のツケが、ここで出るかもな」
そんなささやきが、また聞こえる。
——違う。
わたしは、拳を握りしめた。
——ここまでやったからこそ、
届きかけているんだ。
だが、数字は感情を待ってはくれない。
プレッシャーは、
確実に快浬さんの肩にも重くのしかかっていた。