二人のシャーロック・ホームズ〜山荘の謎を解け!〜
プロローグ 失敗の代償
「よっし、こんなもんだろ!」

木造の校舎に夕陽が差し込む中、ツンツンとした赤髪にアンバーの目の男子生徒が満足げに笑う。その隣で青白い肌に銀髪、青い瞳の男子生徒が不安そうな顔をした。

「ロアちゃん。こんなことして大丈夫かな?ツキミ先生に怒られない?」

ロアールと呼ばれた男子生徒は、「ビビってんのかよ、エドヴァルド」と挑発的に笑った。まだ不安げなエドヴァルドに対し、ロアールは「大丈夫だって!」と言いながら肩をバシバシと叩く。エドヴァルドは痛そうに顔を顰めた。

「俺ら、成績優秀で色んな先生から褒められてるじゃん。ツキミ先生を驚かせてやろうぜ」

「僕たち、問題児としても目を向けられてるんだけどね。この前もこっそり飼育してたドラゴンが暴れちゃって、あとで先生に叱られたの忘れたの?」

そう話す二人の前には、一冊の本がある。この本はただの本ではない。ロアールとエドヴァルドの魔力が込められた本だ。二人は人間ではなく魔法使いである。
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