二人のシャーロック・ホームズ〜山荘の謎を解け!〜
私がハサミをもらい、切ろうとする。でも全然きれない。私が首を傾げていると、ワトソンくんが「あっ、それもしかして!」とハサミを左手に持つ。ワトソンくんが切ると、さっきまで切れなかったハサミが嘘みたいに切れた。

「えっ?切れた!」

驚く私に対し、ワトソンくんが「これは左利き用のハサミですね。僕、左利きなんですよ」と笑う。なるほど。どうりで私たちでは切れないわけだ。でも、ここで「ん?」と疑問に思ってしまう。

(エップスさんは右利きだよね?何で左利き用のハサミがあるの?)

でもその疑問をぶつけるよりも、食事の支度をする方が先だ。ワトソン先生だけじゃなくて、シャーロックさんやホームズくんもお腹を空かせていると思うし。

私はサラダに使うにんじんやマッシュルームを切っていく。そして、気になってちらりとエップスさんの方を見た時だった。エップスさんはいきなり牛肉に火を通そうとしていた。

「エップスさん、ダメです!」

私は慌ててエップスさんの手を掴む。エップスさんは驚いた表情を見せた。私は牛肉をまな板の上に戻し、塩とこしょうを肉にすり込んでいく。エップスさんはその様子を呆然と見ているだけだったので、指示を出した。
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