二人のシャーロック・ホームズ〜山荘の謎を解け!〜
「あんたは山荘のオーナーになりすましたが、本物のエップスさんとは真反対の人間だから色々とボロが出た。本物のエップスさんは左利きだ。腕時計は利き手と反対側につけるのが一般的だし、キッチンに置かれたハサミは左利き用しかなかった。本物のエップスさんは豪勢な料理をパパッと作れたんだろうな」
「この山荘に一枚も写真が飾られていないのはおかしいですよね。普通、こういうところではお客さんと撮った写真があるはず。それがなかったのは、あなたが成りすましているとばれてしまうため。そして、極め付けはこの紙です。和香、君はこの紙は見ていない。でも、「二階級特進」の意味は知っているんだろ?教えてくれないか?」
シャーロックさんが和香さんに訊ねる。和香さんは魅せられた紙を見て、暗い表情で言った。
「二階級特進は、警察官や自衛官など階級制度のある職に就いている方が殉職した際、その功績を称えて生前の階級から二階級上へ特別に昇任させる制度のことです。つまり、あの歌は「お祝いの歌」ではなく「人の死」を歌ったものなんです」
その紙には、日本語の死に関する言葉がズラリと並んでいた。その横に英語で「日本語とは奥深い」と書かれている。本物のエップスさんは、二階級特進の意味を知っていた。
「もう嘘は通用しねぇぜ」
ホームズがギラついた目を向ける。まるで、腹を空かせた猛獣だ。エップスさんの表情が消えていく。
重苦しい空気は、変わらないままだ。
「この山荘に一枚も写真が飾られていないのはおかしいですよね。普通、こういうところではお客さんと撮った写真があるはず。それがなかったのは、あなたが成りすましているとばれてしまうため。そして、極め付けはこの紙です。和香、君はこの紙は見ていない。でも、「二階級特進」の意味は知っているんだろ?教えてくれないか?」
シャーロックさんが和香さんに訊ねる。和香さんは魅せられた紙を見て、暗い表情で言った。
「二階級特進は、警察官や自衛官など階級制度のある職に就いている方が殉職した際、その功績を称えて生前の階級から二階級上へ特別に昇任させる制度のことです。つまり、あの歌は「お祝いの歌」ではなく「人の死」を歌ったものなんです」
その紙には、日本語の死に関する言葉がズラリと並んでいた。その横に英語で「日本語とは奥深い」と書かれている。本物のエップスさんは、二階級特進の意味を知っていた。
「もう嘘は通用しねぇぜ」
ホームズがギラついた目を向ける。まるで、腹を空かせた猛獣だ。エップスさんの表情が消えていく。
重苦しい空気は、変わらないままだ。