敏腕CEOと契約結婚したら、攻略不能なほど溺愛されています
「わかりました。じゃあ、あちらで」
篠部社長と碧人さんが言葉を交わし、ふたりは会場の隅に移動して話を始めた。私はその姿を見送りつつ、ホッと息を吐く。
ただ挨拶しただけなのだけれど、喉がカラカラになったため、テーブルの上に並んでいる飲み物に手を伸ばした。
「それ、スパークリングワインだけど、一気飲みする気?」
グラスに口をつけて中身を飲み干そうとした瞬間、弘花さんにそう忠告されて飲むのをやめた。
「てっきりジンジャーエールかと思ってました。……ありがとうございます」
「お酒、飲めないの?」
声をかけられたものの、小首をかしげた彼女の表情に親しみのようなものはいっさい感じない。ただの問いかけのはずなのに、まるで責められているみたいな感覚に陥る。彼女の持つ独特の強いオーラに圧倒されて、変な汗が出てきそうだ。
「少し飲んだだけで酔ってしまうので」
愛想笑いを浮かべながら、あわてて別のグラスへと手を伸ばした。並んだトレイの中から、ウーロン茶をどうにか見つけ出してそっと口をつける。
「急に結婚したっていうから、どんな女なのかと思ったら……」
「……え?」
「なんでこんなに普通で地味な女が彼の妻に? 信じられない」
篠部社長と碧人さんが言葉を交わし、ふたりは会場の隅に移動して話を始めた。私はその姿を見送りつつ、ホッと息を吐く。
ただ挨拶しただけなのだけれど、喉がカラカラになったため、テーブルの上に並んでいる飲み物に手を伸ばした。
「それ、スパークリングワインだけど、一気飲みする気?」
グラスに口をつけて中身を飲み干そうとした瞬間、弘花さんにそう忠告されて飲むのをやめた。
「てっきりジンジャーエールかと思ってました。……ありがとうございます」
「お酒、飲めないの?」
声をかけられたものの、小首をかしげた彼女の表情に親しみのようなものはいっさい感じない。ただの問いかけのはずなのに、まるで責められているみたいな感覚に陥る。彼女の持つ独特の強いオーラに圧倒されて、変な汗が出てきそうだ。
「少し飲んだだけで酔ってしまうので」
愛想笑いを浮かべながら、あわてて別のグラスへと手を伸ばした。並んだトレイの中から、ウーロン茶をどうにか見つけ出してそっと口をつける。
「急に結婚したっていうから、どんな女なのかと思ったら……」
「……え?」
「なんでこんなに普通で地味な女が彼の妻に? 信じられない」