終点

終点

いつもの帰り道。いつもの電車。いつもの席に座った。窓の外は、いつの間にかずっとトンネルだった。ガタン、ガタン。ずいぶん長いなと思っていると、車内放送が流れた。「まもなく終点です」私は立ち上がった。すると隣の男性が驚いた顔で言った。「えっ、降りるんですか?」「え、終点ですよ?」そう答えると、車内の全員が不思議そうに私を見た。「終点で降りた人なんて、初めて見ました」トンネルは、まだ続いていた。
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