空に吹く、風の音を教えて。
「あ、2人ともいたっ!探したんだよ!これからペンギン餌付けタイムだから一緒に見よっ!」


浅羽くんが何か言いかけたところでちょうど光莉ちゃんがキラキラした瞳をこちらに向けながら突進してきたものだから、私は大きく頷いた。

数時間ぶりに光莉ちゃんの隣に並ぶ。


「風ちん、浅羽っちと話せた?」

「あ、まぁ、うん」

「そっか。なら良かったぁ!あのね、ウチはね…」


そこから先はお察しの通り、光莉ちゃんの弾丸トーク。

月雲くんに完落ちしたらしい。

恋は盲目だし、もともと盲目で猪突猛進タイプの光莉ちゃんだから、こうなったら一直線だよね。

颯太よ、頑張れ。

姉は微力ながら一応応援しとくよ。

なんて光莉ちゃんの恋模様に思いを馳せるふりをして自分の胸に湧いたこのモヤモヤを隠していた。

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