うちら4人幼馴染、2人の両片思いたちが不器用すぎる!
30センチの境界線
高校生活最後の夏休みが始まった。
去年の夏は、瑠香ちゃんのバレー部の日程に合わせて「海に行こう!」なんて4人のグループLINEで大騒ぎしていたのに、今年のスマホは不気味なほど静まり返っている。
同じマンションの隣同士の部屋。
ベランダに出れば、わずか30センチ隣には空くんの部屋の窓がある。
すぐそこに、空くんがいるのに……。
昼下がり、ベランダで洗濯物を干していると、隣の窓がガラッと開く音がした。
心臓が跳ねて、思わず身体を硬くする。
そこに立っていたのは、やっぱり空くんだった。
空くんは私に気づくと、一瞬だけ目を見開いた。
だけど、すぐにあの「ハプニングの壁ドン」を思い出したのか、苦しそうに眉を寄せて、何も言わずに部屋の中へ戻り、カーテンをバシッと閉めてしまった。
……やっぱり、私の顔なんて見たくないよね。
涙がこぼれそうになるのを必死に堪えて、私はカゴを抱えて部屋に逃げ帰った。
去年の夏は、瑠香ちゃんのバレー部の日程に合わせて「海に行こう!」なんて4人のグループLINEで大騒ぎしていたのに、今年のスマホは不気味なほど静まり返っている。
同じマンションの隣同士の部屋。
ベランダに出れば、わずか30センチ隣には空くんの部屋の窓がある。
すぐそこに、空くんがいるのに……。
昼下がり、ベランダで洗濯物を干していると、隣の窓がガラッと開く音がした。
心臓が跳ねて、思わず身体を硬くする。
そこに立っていたのは、やっぱり空くんだった。
空くんは私に気づくと、一瞬だけ目を見開いた。
だけど、すぐにあの「ハプニングの壁ドン」を思い出したのか、苦しそうに眉を寄せて、何も言わずに部屋の中へ戻り、カーテンをバシッと閉めてしまった。
……やっぱり、私の顔なんて見たくないよね。
涙がこぼれそうになるのを必死に堪えて、私はカゴを抱えて部屋に逃げ帰った。