【キミの声をきかせて】~声を失った少女は、四人の王子に溺愛される~
「終わったぞ、こっちこい」
そう言って私の手を引きみんなのいるダイニングテーブルまで誘導して、私の席を用意してくれた。
みんなの視線がめちゃくちゃ痛い…。
「お前、名前は?」
答えれない私はジェスチャーをする。
そんな私に黒髪さんは目を見開き
「…もしかして、声出ねぇの?」
私はコクコクと必死に頷いた。
「…はぁ。さっきは酷いこと言って悪い。」
そう言って申し訳なさそうに謝る黒髪さんに私は慌てて手を振って悪くないですって身振りをするけど、伝わってるかは分からない。
「なんか書くものある?」
と黒髪さんが皆に聞くと
「俺の余ってるノート持ってくる」
そう言って無口な静かそうな黒髪の男の子が、ノートを取りに行ってくれた。