【キミの声をきかせて】~声を失った少女は、四人の王子に溺愛される~
地面に強く背中を打ち付けた、その瞬間だった。
「…春琉く…んっ!!! あぶなっ……いっ!!!」
俺の名前を呼ぶ必死な知らない女の叫び声が響いた。
は……もしかして……澪…?
驚いて声のする方へと振り向く。
だけど、俺が振り返った次の瞬間、目の前には激しい急ブレーキの音を響かせた車が、もうそこまで迫っていた。
しまっ…た…!嘘だろ…やばい……
目の前が絶望に包まれていく。
迫り来る衝撃を前に、俺の頭の中を強烈な後悔と絶望が支配した。
なんで……なんで今なんだよ……
俺、今、澪にちゃんと謝ってあいつと話そうと思ってたのに……っ!!
その瞬間けたたましい音が街の中で鳴り響いた…。