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「えっ餞別?」
「違います。先程、鷹村副社長に会って頂きました。お子さん無事に産まれたそうです」
「それはおめでたい」
「こちらは出産の内祝いだそうです」
うちの副社長は物腰柔らかでゆるりとしているところがあり、神出鬼没だ。エレベーターを待っていたら急に現れて、渡された。
出会えたことよりも、平社員のわたしを総務部だと記憶していることの方がすごい。奥さんも弊社の社員だという噂が立っている人だ。
総務部の皆から少しばかりお祝いを渡したのでそのお返しを貰えたというわけだ。
美味しそうなゼリーの詰め合わせを箱から出して、部長からまわしていく。