月の王子




 それはしょうがない事だった。

 私の頭の中で、谷津蒼が大きくなっていく。

 すらりとした後ろ姿も甘い声も、ちょっとスカしてるくすくす笑いも、考えているうちに私の頭の中で全部肥大化していく。


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