春は眩しくて、届かない

向き合う覚悟 湊Side



今日も、いつもと変わらない朝だった。


教室に入った瞬間、



「課題見せてー」とか、
「昨日の試合やばかったよな」とか、
代わる代わる誰かに話しかけられる。


適当に返事をしながら席につく。


窓際。
朝の光が机に落ちる。


いつも通りの教室。
いつも通りの空気。


なのに、
ここ数日は少しだけ落ち着かなかった。


鈴野が学校を休んでいたからだ。


3日前。


校舎裏で告白された。


ちゃんと返事をした。
曖昧にはしなかった。


でもそのあと、
鈴野は学校に来なくなった。


< 145 / 264 >

この作品をシェア

pagetop