春は眩しくて、届かない
苦しそうなキミの顔 りのんSide
昼休み。
中庭に行く途中、 少しだけ変な感じがしていた。
今日は陽奈が、 「りのん先行ってて!」って妙に強引だったから。
何か企んでる時の顔だった。
(……なにあれ)
少し笑いながら中庭へ向かう。
でも、 ベンチに座っていた人を見た瞬間、 足が止まった。
「……あれ、柏木くん?」
思わず声が漏れる。
柏木くんは少し気まずそうに頭をかいた。
「悪い」
「鈴野に無理言って、来させてもらった」
その言葉に、 なんとなく全部察する。
(ひなぁ……)
絶対これ、 “応援団長”やってる。