春は眩しくて、届かない
私のヒーローが眩しすぎる
昼休みは、何気ない会話のまま過ぎていった。
「今日の体育さー、絶対だるいよね」
「ね、外とか最悪なんだけど」
陽奈はいつも通り笑って、私はそれにうなずいて。
変わったことなんて、何もないはずだった。
——昼休みの終わりかけ。
陽奈がふと、笑いながら横を向く。
その横顔が、あまりにもいつも通りで。
私は一瞬、言葉を止めた。
——ふと思い出した。陽奈をヒーローだって思った時のこと。