春は眩しくて、届かない
痛みは心の中に りのんSide
廊下の角で、 りのんは立ち止まっていた。
ひなの教室に向かおうとしたら 柏木くんと2人で並んで歩いているものだから。
その途中で、 偶然ふたりの会話が聞こえてしまっただけだった。
『今日このあと予定ある?』
その言葉が耳に入った瞬間、 なぜか足が止まった。
並んで話すふたりの空気は、 思っていたよりずっと自然で。
りのんは小さく視線を落とす。
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