よぞらにほしくずたちはかがやく
 あるひ、せいねんは『よぞらのまち』のことをはなしました。

 エトワールはほしのことをはなしました。

 せいねんがほしのことをはなしました。

 エトワールはいなくなったかぞくのことをはなしました。


「ねぇ、エトワール。ぼくたち、かぞくにならない?」

 エトワールがかぞくのはなしをしていると、せいねんはそういいました。

「ぼくもきみもひとりっきり。でも、ふたりで『よぞらのまち』にすめば、さびしくならないよ」

「『よぞらのまち』はね、ほしがよくみえる、あかるくて、おちついていて、みんながさびしくならないばしょなんだ」

「よぞらにうかぶあかるいほし、シリウスみたいにひかってるんだ」

「ぼくはきみといっしょにいたいんだ。だって、きみはさびしやがりやでしょう? ぼくといっしょだ」


 エトワールはせいねんのことばにドキリとしました。

 せいねんのいっていることが、ぜんぶあっているからです。


「あなたはいなくならない?」

「うん、ならないよ」

 せいねんはエトワールのことばにうなずきます。

「わたしをひとりにしないって、やくそくするなら」

「うん、やくそくするよ。きみをひとりにしないから」

 せいねんはエトワールにてをさしだします。

 エトワールはそのてをとりました。

 せいねんのてはエトワールのてより、おおきくて、あたたかくて、やさしいものでした。

 そうして、ふたりは『よぞらのまち』へとたびだちました。
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