君だけを愛して
彼の家にゆっくり入る。
痩せこけ、服の上からでもその細い体は骨が浮いているのがわかる。

彼はベッドに戻って行く。
一人暮らしの彼の家は散らかっていた。
面倒を見ていた使用人も次々辞めたらしい。
彼の後をついて彼の寝室に行く。

埃っぽい部屋に眉を寄せる。
彼のベッドに腰をかける。
彼を見つめ微笑む。
だが、彼の目は俺を睨む。
かつての華やかな彼の姿はなく、ベッドで丸く膝を抱え座る彼はみすぼらしい。

「両親に言われてきたんでしょ?
お金もらって。
じゃぁ、ご飯食べさせてよ。」

彼に優しく微笑み頷く。
キッチンに行きスープとおにぎりを作る。
それをトレイに乗せ彼の部屋に戻った。
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