君の隣で、私になれた
ーー大学の昼休み。
ーー琉生side.
経済学部。
中庭。
男友達とベンチ。
アイスを食べながら話していた。
「そういやさ。」
「文学部と飲み会しようって話になった」
俺がそう言うと即食いついてくる。
「え、マジ?」
「文学部!?最高じゃん!」
「学内でも可愛い子多いって聞く!」
「でかした琉生!!!」
「まてよ、文学部ってことはもしや…」
「成瀬さんも来る!?」
やっぱり。
絶対に聞かれると思ってた。
「いや、莉桜は来ない」
「彼氏いるし。」
「他学部男子との飲みはさすがにって」
少し落胆する男たち。
「あー、そうだよなー…」
「真面目だねー」
「もったいねぇー」
丁度、その時。
「琉生!」
高い声が飛ぶ。
振り向くとまさかの莉桜。
「ここ来るのめずらし!」
「近くまで来たから!」
そう言って莉桜は笑う。
そのまま友達の方を見る。
「あ、この前学食で会ったよね!」
笑って話しかける。
それに一瞬驚く友達たち。
「あ、うん!」
「覚えてくれてたんだ」
「もちろん!」
「いつも琉生がお世話になってます!」
「いやいや(笑)」
「世話してんの俺らじゃなくて琉生だから」
「それはそう」
笑いが起きる。
「てか俺らに話しかけてくれんの意外すぎた」
友達が莉桜へ言う。
「え?なんで???」
「大学で有名じゃん!」
「高嶺の花って感じするし!」
莉桜は苦笑いする。
「全然そんなことないよ」
「普通だよ?」
「いやいや、普通じゃないって!」
「めっちゃ可愛いし」
「近くで見ると余計可愛い」
「分かる」
少し照れたように笑う莉桜。
「ありがとう」
「しかも喋りやすい」
「もっと静かな子かと思ってたわ」
「人と話すの好きだから!」
「意外!」
「ギャップ!」
「…みんな琉生の友達だから安心だし」
そう言って莉桜が笑いかける。
みんなもその言葉に嬉しそうに笑う。
空気が一気に柔らかくなる。