君の隣で、私になれた


「なんで飲まなくなったの?」

「えっと…」

紅羽からの質問に言葉が詰まる。


「別にいんじゃね」

琉生がメニューを閉じる。


「飲みたい時に飲めばいいし、飲みたくない時は飲まなくてもいいだろ」

さらっとした口調。

「それはそうなんだけどさぁー」

「飲み会来て酒飲まないのもったいなくない?」

紅羽はまだちょっと不満そう。



フォローしてくれた…?

いや、いつもどうりの流生か。



再びメニューを見ながら次は食べ物を選んでる紅羽と新。


「なぁ、」

隣に座ってる流生が紅羽たちには聞こえない小さな声で話しかけてくる。


「ん?」

「誰かに言われてんの?」

「え…」


琉生が何気なく聞いた言葉に莉桜が少し固まる。

それに琉生だけは気付く。

紅羽と新はメニューに夢中で気付かない。


「いや、なんか最近ずっとだから」

「もしかして飲むなって言われてんのかなって」

「…別にそんなんじゃないよ」

「ふーん」

それ以上は追求してこない琉生。




注文したドリンクが揃ったタイミング。

「そしたら早速…」

紅羽がニヤニヤしながら身を乗り出す。

嫌な予感がする…

「そろそろ聞かせてもらおうか?」



「…なにを?」

「とぼけるな!!」

さすがに無理か…。



「プロポーズ!!!」


…やっぱり。

そうくるよね。


私は思わず額を押さえた。



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