君の隣で、私になれた


ーー莉桜side.


家に入る。

床へバッグを置いてそのまま。

ソファへ座り込んだ。


「はぁ……。」

自然と笑ってしまう。


今日は本当に楽しかった。

朝から夜まで。

ずっと笑ってた気がする。


悠真さんといた時は。

落ち着いていて居心地がよかった。

でも。

今日とは少し違った。


琉生といると。

自然に笑えて、自然に話せて、

何も気を遣わなくていい。


それなのに。

『夜景も……莉桜も』

『その笑顔見れただけで』

『俺は今日、大満足』

『また二人で会お』


思い出すたびに。

胸が少しだけ熱くなる。


……なんでだろう。

相手はあの琉生なのに。


昔から距離も近くて。

「可愛い」って何回も言われた。

今日は少しだけ照れてしまった。


少しだけ。

ドキッとしてしまった。


……変なの。



スマホを見る。

今日撮った写真。

笑ってる私とその隣で笑う琉生。


思わず。

また笑ってしまう。


「……楽しかったなぁ」


その一言だけを残して。

私は静かにスマホの画面を閉じた。




ーーーその後。


横浜へ行った日から。

2人で会うことが増えた。


仕事終わり。

「あと1本で終わる!」

「了解。」

羽田の駐車場。

琉生の車。

「おつかれー」

「おまたせ!」


「飯だけ行く?」

「行く!」

仕事帰りにご飯だけの日。


「迎え来た」

「ありがとう!」

送り届けるだけの日。


気付けばそんな時間が。

2人の”普通”になっていた。


一か月後。

月に一度の四人の飲み会。


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