200文字でゾッ!こわい短編集ー全23話ー

優しい夫

生まれつき目が見えない私に、
夫は毎日「今日も青空だよ」
と窓からの景色を教えてくれる。

彼との生活は本当に幸せだ。

ある日、夫の留守中に点検業者がやってきた。

「立派な部屋ですね。でも、どうしてここには窓が一つもないんですか?
ドアも外から南京錠で施錠されていましたが」

私は笑顔で答えた。

「地下室だからですよ。静かで安心でしょう?」

業者は何も言わず、足早に去っていった。
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