200文字でゾッ!こわい短編集ー全23話ー

車窓の鏡

夜のガラ空きの車内。

暗い窓ガラスを鏡代わりにスマホをいじっていると、
不意にガラスの中の自分だけがニヤリと笑うらしい。

疲労のせいだと目をこすって見直すと、元の無表情に戻っている。

だが安心した直後、
耳元で「見つかっちゃった」と声がする。

振り返っても誰もいない。

しかし再び窓を見ると、そこに映る自分は、
背後に立つ見えない『何か』に首を絞められ、
激しく苦悶しているのだ。
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