短編集〜幼なじみ、騎士、ベタ惚れ、すれ違い、片思いなど〜

天然な幼馴染

「中学校・・・やだな」

 私は今も、私立の中学を受験させられることが決まっている。
 そのことが嫌で嫌でしょうがない。
 西園寺家の恥とか、そんなの10歳の私に関係ない。

「どうしたのかな?
赤音ちゃん」

 声をかけたのは、幼馴染の井藤 真(いとう まこと)君だった。

「中学校は、きっと楽しいよ」

 笑顔で言うものだから、ここで私は察知してしまう。
 こいつ、何もわかってないな。
< 4 / 7 >

この作品をシェア

pagetop